場面緘黙のカウンセリング・心理療法

場面緘黙のカウンセリング・心理療法

 

当センターでは、場面緘黙症に関する専門相談を実施しています(オンラインでの対応も可能ですので全国からお申し込み頂けます)。これまで幼児期から高校生を中心に大学生、成人の方まで200名近い方が、当センターの【場面緘黙を克服するチャレンジプログラム】を通して、症状を完全に克服しています。現時点で世界的にもおそらく最も効果的なアプローチだと思っています。実際、このプログラムを用いると発話を実現することは決して難しくないということが分かります。当センターでは、場面緘黙自体の治癒率は95%を越えます。

 

しかし、厄介なのはほとんどの方が場面緘黙と共に併発している不安症(社交不安症、分離不安症、全般性不安症の合併が多い)や緘黙であることで受けたいじめや不遇な対応によるトラウマ(PTSD)です。すぐに話せるようになっても、これらの不安症やPTSDが改善されないことで、不登校や適応障害、うつ病などを併発してしまったり、緘黙が再発する可能性があります。当センターでは、場面緘黙だけではなく、併存している不安症やトラウマを特定し、適切に介入、治療することで、再発や二次的障害を起こさせません。実際、再発して再来された方は今のところおらず、いわゆる後遺症のようなものを残しません。つまり、場面緘黙の治療は、かなり高い専門性がないと実施することが難しいのですが、なかなか社会的にそのことの理解が広がっていないというのが現状です。やはり、当センターのような臨床心理学を専門とし、不安症やPTSDの治療ができる臨床心理士・公認心理師が在籍する心理相談機関で治療を受けることが確実といえるでしょう。

 

当センターで行っている支援は、単なる相談や助言ではなく、学校での発話が実現するまでの継続的なサポート(【場面緘黙を克服するチャレンジプログラム】)です。たった7つの課題に取り組むだけで改善に無理なく結びつけていく負担が少ない大変効果的なアプローチです。なお、発話したいという意思や意欲がないお子さんは改善が難しいといわれることがありますが、当センターのプログラムではそのようなお子さんでも発話が実現しています。そもそも、場面緘黙は不安症なので回避というのはほとんどのお子さんに伴う症状のひとつと認識し、その対応方法を考慮していなければ場面緘黙の治療は成立しません。

 

当センターには、場面緘黙を扱う相談室でカウンセリングを受けたけれども改善しなかったという方も多くお申し込み頂きます。そのような方も、皆さんこちらのプログラムで改善されています。

 

これまで30年近くに渡り、場面緘黙のお子さんの発話と不安の問題を確実に改善に導いてきた代表の丹明彦が最後まで責任を持って対応致します。

 

現在、空いている枠がないため、ウェイティングリストへの登録となります。3か月ほど初回面接までかかりますが、お待ち頂いてもプログラムの効果は変わりませんので、急ぐ必要はありません。焦って、他のサポート(プレイセラピーや療育ほか)を受けてしまうと効果が薄れてしまうことがあります。それまでは、今まで通りに過ごして頂いて大丈夫ですのでご安心ください。

 

 

≪克服までのスケジュールと流れ≫

①初回面接

状況を詳しく伺い、場面緘黙、併存症の特性などのアセスメントを行います。

 

②3回の親ガイダンス

【第1回】場面緘黙の原因と治療方法

【第2回】親子で取り組むチャレンジプログラムの概要

【第3回】家で取り組めるその他のアプローチ(不安症改善のためのプログラムなど)

 

③月1回の継続的親コンサルテーション

チャレンジプログラムを適切に進めていくためのコンサルテーションを継続的に行います。順調である場合には3か月に1回でも大丈夫です。

 

④子どもに対する発話セラピー

年長、小6、中3などの節目の1年間のみ隔週で15回程度実施します。親子で来室できる方のみの対応となります。ご予約の早い方からこちらの空き時間と合う方、チャレンジの進みが悪く改善が困難な方に実施します。オンラインでは行っていません。

子どもに対する発話セラピーを行うとほぼ100%の改善率になりますが、行わなくとも90%以上の方が、⑤のアプローチを行えば学校での発話が実現していますのでご安心下さい。

 

⑤節目対応支援プログラム

入学、進学の節目での発話実現に向けたプログラムです。特別な準備やリハーサルを行うとともに、学校に向けた協力を依頼する意見書を作成し、話しあいの方法を詳細にお伝えします。